草×風×羊=中瀬草原キャンプ場

2月にスタートした羊の出産シーズンも終わり、たくさんの仔羊が草原内で見かけることができます。中瀬草原の羊はNPO「島原半島ヤギ羊ecoプロジェクト協議会」と連携しながら飼育されています。
今年も順調に仔羊が誕生し、より一層賑やかな放牧をお楽しみいただけます。

2021年に誕生した仔羊たち


 キャンプ場では日本コリデール、サフォーク、テクセルの3種類の羊が飼われています。 古くから羊毛生産のため、九州では雲仙、阿蘇、えびの高原など九州各地でも多くの羊が飼われていたことは意外と知られていません。当時は毛肉兼用種の日本コリデールが主力でしたが、化学繊維の普及により、徐々にその頭数は減り、肉専用種のサフォーク種が現在の我が国では主力品種となっています。

肉良し毛良しの日本コリデール(中瀬草原)
肉良し毛良しの日本コリデール(中瀬草原)
「ひつじのショーン」でお馴染みのサフォーク種(中瀬草原)

 日本ではまだ少ないのですが、オランダ原産のテクセル種は肉付きも良く、繊細な羊毛であることから、世界では有力な品種として、徐々にその数を増やしています。

牛のような顔立ちのオランダ原産テクセル種(オランダのテッセル島)

 中瀬草原の草は、機械除草、人力の肩掛け除草、羊の放牧による除草で維持されています。機械は燃料消費によるCO2の排出、人力は労力が多大にかかるほか、刈ったあとの集草、処分に労力と費用がかかります。一方で羊の放牧による除草はこれらの労力と費用が全く発生しないeco除草です。
 草が青く生い茂る季節になりましたら、放牧シーズンが始まります。天気が良い日は朝と夕に羊飼いに連れられた牧羊犬の「スキッピー」と羊たちがのんびり草を食べる風景をお楽しみいただけます。

キャンプ場の看板犬「スキッピー」

 中瀬草原の草×海×羊の牧歌的な風景は、あたかもヨーロッパにいるようでもあり、管理棟で販売されるベルギービールの味をいっそう引き立てます。

「黄金の時間帯」と言われる夕陽と草原のコントラスト
草原と海と羊の景は中瀬草原キャンプ場の魅力です

 キャンプ場では今後、羊飼い養成講座、毛刈り、カーディング、糸紡ぎといったイベントも開催いたしますので、キャンプ場Facebook、instagramをご覧ください。
羊の餌やり体験をしたい方は管理棟で餌を販売しております。

2021年の毛刈り。ヒツジがまるで別の生き物に変身。